故人がなくなった日『命日』に毎年供養をするのは大切なことですし、亡くなってからの年数によって、特別に『年忌法要』を営む年がございます。
仏式では、亡くなった一年後に『一周忌』、二年後に『三回忌』の法要を行います。
親族が参列し、僧侶を招いて読経をしてもらい、仏前への焼香を済ませた後、墓地へお参りします。その後、自宅、またはお食事処などで会食をするというのが一般的な流れのようです。
引出物を用意し、最後にお礼の言葉とともにお渡します。
基本的には命日に行うものですが、お寺さんや参列する方の都合もありますので、最近では命日より前の近い土曜日や日曜日に行われることがほとんどになりました。
しかし、お寺さんによっては命日の当たり日で法要を営むところもあります。日にちが決まったら、参列をお願いしたい親族の方には電話かハガキで通知をします。
この『年忌法要』は三回忌の後も、下記の表の年数に行われます。
※このうち行事を行うのは三十三回忌までが多いようです。
神式では、仏式の『年忌法要』に当たる儀式が『式年祭』となります。
行事の流れは神官による祭詞の奏上、親族など参列者による玉串奉奠の後、自宅やお食事処などで会食という形が多いようです。最後に、お礼の言葉とともに引出物をお渡しします。
神式の場合も、仏式と同じく、命日の前の近い土曜日か日曜日に行われることがほとんどですが、命日の当たり日で行われる場合もあります日にちが決まったら、電話かハガキで通知を出しましょう。
『式年祭』は、亡くなってから一年後に行われるのが『一年祭』、二年後に『三年祭』となりますが、最近では三年祭を行うところは少なくなって来ています。
一年祭の次は四年後の『五年祭』となるのが一般的なようです。その後も、以下の表のように五年から十年おきに続いていきます。
※このうち、行事を行うのは二十年祭までが多いようです。
年忌法要や式年祭で使われる引出物も、基本的には3点か5点が一般的です。
5点の場合は、七七日忌・五十日祭などの場合と同じく、
・主な引出物(掛け紙をつけるもの)
・乾物(のり、鰹節、麺類、砂糖など)かその代わりのもの
・引菓子(仏様への御供のお下がりとして)
・二合酒(お清めのお酒)
・おひらパン(黄泉の国へと旅立つときの草履の代わりといわれています)
という形になります。
3点の場合はこの中から、二合酒、おひらパンを省く場合が多いですが、厳格な決まりがあるわけではないので、例えば、主 な品物に予算をかけたい場合などは「主な品物+引菓子+二合酒」とすることも、もちろんあります。
※「おひらパン」は仏教に由来するものなので、神式の場合はつけないことも多いようです。