三月三日のひなまつりの日に女の子の健やかな成長と幸せを願う行事です。全国で古くから行われています。
中でも生まれて初めての桃の節句を『初節句』といい、女性側の実家や親族から雛人形などを御祝いとして贈ります。雛人形には子供の身代わりとなって、子供に災いが降りかからないようにとの願いが込められています。
雛人形は遅くとも二月の中旬ごろには飾りつけ、三月三日までの日が良い日を選んでお祝いの席を設け、雛人形を囲んで御祝を下さった方々をもてなします。(月遅れの旧暦でお祝いをする地域もございます)
初節句の場合も、ほかのお祝い事のお返しと同様に、割り切れない数として、1・3・5点など奇数で揃えるのが理想です。予算的には、頂いた御祝の半分を目安としている方が多いようです。ただ、豪華な雛人形などを頂いた場合には、必ずしも半分でなくとも良いでしょう。
先様に喜んで頂ける品、初節句を迎えられた記念の品、季節感がありお雛様らしい品、色々とご用意しております。
この地域の中でもやり方が違う事が有りますが、お祝いや人形を頂いてからお返しをする方もいらっしゃいますし、祝宴を設けて親戚一同お招きをして、初節句を祝う方もいらっしゃいます。そして帰り際には、御礼の言葉と共に引出物をお渡しします。宴席に出られなかった方や、特に宴席を設けない場合は三月三日までの日の良い日を選んでお返しを配って回ります。
この地方では初節句を大事にして、ご両親や親戚の方々と一緒に、お子様の健やかな成長を願う地域だと思います。